洗濯が終わったら、干して、取り込んで、たたむ。平日の夜にこれを毎日続けるのは、思ったより時間がかかります。雨が続くと部屋干しの洗濯物がなかなか乾かず、においも気になってきます。
そこで乾燥機付きの洗濯機を考え始めると、ドラム式と縦型、ヒートポンプとヒーター、10万円台から40万円台までと、選ぶ所が一気に増えます。
乾燥機付き洗濯機は、乾燥のしかたと、乾燥をどのくらい使うかが決まると、候補がかなり絞れます。ところが売り場やカタログを見ても、ドラム式と縦型のどこがどう違うのかは、意外と見えにくいものです。
- ドラム式と縦型、何が違う?
- 選ぶときに見る5つの点
- 目的別のおすすめ
- ドラム式の9台
- パナソニック NA-LX129F(洗濯12kg・乾燥6kg・ヒートポンプ)
- パナソニック NA-LX127F(洗濯12kg・乾燥6kg・ヒートポンプ)
- シャープ ES-12X2(洗濯12kg・乾燥6kg・ヒートポンプ+ヒーター)
- 日立 BD-STX130P(洗濯13kg・乾燥7kg・ヒートポンプ)
- 日立 BD-SVX120P(洗濯12kg・乾燥6kg・ヒートポンプ)
- 日立 BD-CX100P(洗濯10kg・乾燥5.5kg・ヒーター)
- パナソニック NA-SD10UBL(洗濯10kg・乾燥5kg・ヒーター排気式)
- アイリスオーヤマ HDK852Z(洗濯8kg・乾燥5kg・ヒーター)
- シャープ ES-7S2(洗濯7kg・乾燥3.5kg・ヒーター)
- 縦型の6台
- 運営者の場合:干す時間がなくなった、パナソニックのドラム式
- 乾燥機能を使い始める前に
- まとめ
ドラム式と縦型、何が違う?
ドラム式か縦型かの分かれ目は、見た目の形より、乾かし方の違いにあります。乾かし方が変わると、使う水と電気、置き場所に要る広さまで変わってきます。
乾燥のしかたは3つ
乾燥機付き洗濯機の乾燥のしかたは、大きく3つに分かれます。

- ヒートポンプ:ドラム式の上位機種に多い。乾燥のときに水を使わず、電気も少なめ
- ヒーター(水冷除湿):縦型と、手ごろなドラム式に多い。乾いた空気を作るために、乾燥のときにも水を使う
- ヒーター(排気式):乾燥のときに水を使わず、湿気を本体の外に出す
パナソニックは、2026年8月の発表で、ヒートポンプ乾燥について「省エネで衣類にやさしいヒートポンプ乾燥はドラム式洗濯乾燥機において主流となりつつあります」と説明しています。東芝は、ヒートポンプのドラム式について「約65℃の低温風で除湿しながら衣類をやさしく乾燥」としています。
水と電気は、乾燥のしかたで大きく変わる
メーカーの仕様では、洗濯から乾燥まで1回の運転で使う水と電気の量が示されています。この記事の機種から、3つのしかたの例を並べます。
| 機種(乾燥のしかた) | 洗濯のみの水 | 洗濯〜乾燥の水 | 洗濯〜乾燥の電気 |
|---|---|---|---|
| 日立 BD-SVX120P(ドラム・ヒートポンプ) | 88L | 約64L | 約990Wh |
| 日立 BW-DX100M(縦型・水冷除湿) | 103L | 約126L | 約2,030Wh |
| パナソニック NA-SD10UBL(ドラム・排気式) | 78L | 65L | 1,980Wh |
日立の縦型は、洗濯だけなら103Lですが、洗濯から乾燥までだと約126Lに増えます。乾燥のときにも水を使うためです。ヒートポンプの機種は、乾燥まで行っても水が増えず、電気も半分ほどです。
ただし、表の「洗濯〜乾燥」は、乾燥できる量(洗濯できる量のおよそ半分)で運転したときの値です。洗濯のみの値とは、洗う量の条件が違うので、そのままでは比べられません。
電気代の目安は、家電の表示に使われる目安単価(31円/kWh、全国家庭電気製品公正取引協議会)で計算すると、洗濯〜乾燥1回あたり、約990Whの機種で約31円、約2,030Whの機種で約63円です。実際の電気代は、衣類の量や素材、室温、契約している電気料金で変わります。
水を多く使う家事の見直し方は、次の記事で紹介しています。

大きさと重さ
幅はどちらもほぼ同じで、差が出るのは奥行と重さ、それに扉の開き方です。
| ドラム式 | 縦型 | |
|---|---|---|
| 幅 | 約60〜64cm | 約60〜64cm |
| 奥行 | 約60〜73cm | 約62〜66cm |
| 重さ | 約65〜92kg | 約44〜56kg |
| 扉 | 前に開く(右開き・左開き) | 上に開く |
数値は、この記事の機種の公式仕様の範囲です。ドラム式の上位機種は、奥行が72cm前後あり、重さも90kgを超える物があります。縦型は軽めですが、ふたを上に開けるので、洗濯機の上に棚があると開けにくいことがあります。

選ぶときに見る5つの点
15台から選ぶ手がかりは、乾燥の使い方、乾かせる量、置き場所、洗剤の自動投入、値段と設置の条件の5つ。迷ったら、1つ目の乾燥の使い方から決めてください。

1. 乾燥をどのくらい使うか
毎日のように乾燥まで使うなら、水と電気の少ないヒートポンプのドラム式が向いています。乾燥は雨の日や、タオルだけに使う程度なら、縦型や、手ごろなヒーターのドラム式でも足ります。
2. 1回で乾かせる量
乾燥できる量は、洗濯できる量のおよそ半分です。洗濯12kgの機種でも、乾燥は6kgまでです。
毎回、洗濯から乾燥までを1回で済ませたいなら、ふだん1回に洗う量より、乾燥できる量が多い機種を選びます。乾燥できる量を超えたぶんは、取り出して干すことになります。
3. 置けるか
洗濯機置き場の広さ、防水パンの大きさ、扉の向き、蛇口の高さ、搬入する通路の幅は、機種を選ぶ前に測っておきます。ドラム式は、扉の向き(右開き・左開き)を間違えると、扉が壁に当たって開けにくくなります。
置けるかどうかの確かめ方は、次の記事で、測る場所ごとにまとめています。

4. 洗剤の自動投入
洗剤や柔軟剤をタンクに入れておくと、毎回の量を洗濯機が入れてくれる機能です。この記事の15台では、10台にあります(メーカーの仕様に書かれていない物は「なし」として数えています)。毎回量る手間が減るぶん、タンクの手入れは時々必要になります。
5. 値段と、設置・リサイクル
この記事の機種の価格は、11万円台から40万円台まで幅があります。大型家電は、販売店によって、設置の料金、古い洗濯機の引き取り(家電リサイクル料金)、配送できる地域の条件が違います。注文の前に、販売ページでこれらの条件を確かめておきましょう。
目的別のおすすめ
15台の中から、目的ごとに選びやすい機種をまとめます。公式の仕様と、2026年10月19日の楽天市場での価格をもとにしています。
- 乾燥まで毎日使う、予算がある:シャープ ES-12X2。洗濯から乾燥までの水(49L)と電気(590Wh)が、この記事の15台の中でいちばん少ない
- 同じく上位機種で、少しでも安く:パナソニック NA-LX127F。上位の NA-LX129F と、容量・電気・水の公式の数値が同じ
- ヒートポンプのドラム式を、なるべく安く:日立 BD-SVX120P。ヒートポンプの機種の中で、ただ1つ30万円を切っている
- 一人暮らしで、置き場所が狭い:シャープ ES-7S2。奥行60cmで、この記事のドラム式でいちばん手ごろ
- 縦型で、洗剤の手間も減らしたい:日立 BW-DX100M。洗剤と柔軟剤の自動投入があり、乾燥は5.5kgまで
- 乾燥はたまに使えば十分、安く:東芝 AW-8VH4。この記事の15台でいちばん手ごろで、乾燥のときに水を使わない
ドラム式の9台
ここからは、公式の仕様と、2026年10月19日に楽天市場の大手家電量販店の販売ページで確かめた価格(税込)を紹介します。価格は執筆時点の値で、日々変わります。設置料などの条件は、販売ページで確かめてください。
パナソニック NA-LX129F(洗濯12kg・乾燥6kg・ヒートポンプ)
価格は402,630円。乾燥はヒートポンプで、洗濯〜乾燥は標準で800Wh・98分、水は55Lです。時間をかけて電気を抑える「省エネ乾燥」では620Wh・165分。洗剤・柔軟剤などを自動で入れる「トリプル自動投入」があり、扉は右開き・左開きを選べます。大きさは幅639×奥行732×高さ1,060mm(ホースを含む)、重さは約81kgです。
パナソニック NA-LX127F(洗濯12kg・乾燥6kg・ヒートポンプ)
容量、大きさ、電気・水・時間の公式の数値は、上位の NA-LX129F と同じで、価格は361,667円です。パナソニックの比較表では、NA-LX129F にあるナノイーとカラー液晶のタッチパネルが、こちらにはありません。上位機種の乾燥の性能で、価格を抑えたい人の候補です。
シャープ ES-12X2(洗濯12kg・乾燥6kg・ヒートポンプ+ヒーター)
価格は396,000円。乾燥は、ヒートポンプにサポートヒーターを組み合わせた方式で、シャープは「冷却水を使わず、電力を抑えて低温で乾燥する」と説明しています。洗濯〜乾燥は590Wh・約150分、水は49Lで、どちらも今回の15台でいちばん少ない値です。乾燥のときの蒸気を外に出さない「無排気乾燥」。洗剤・柔軟剤の自動投入があり、扉は左右から選べます。大きさは幅640×奥行719×高さ1,120mm、重さは約80kgです。
日立 BD-STX130P(洗濯13kg・乾燥7kg・ヒートポンプ)
価格は389,089円。15台の中で、洗濯も乾燥もいちばん多く入ります。洗濯〜乾燥は標準で約1,150Wh・約93分、水は約65L。省エネのコースでは約670Wh・約200分です。洗剤・柔軟剤の自動投入があり、扉は左右から選べます。大きさは幅630×奥行720×高さ1,065mm、重さは約92kgです。
日立 BD-SVX120P(洗濯12kg・乾燥6kg・ヒートポンプ)
ヒートポンプの機種で、ただ1つ30万円を切っているのがこの機種です。価格は297,271円。洗濯〜乾燥は標準で約990Wh・約85分、水は約64L。省エネのコースでは約600Wh・約170分です。洗剤の自動投入があり、扉は左右から選べます。大きさは幅630×奥行720×高さ1,065mm、重さは約91kgです。
日立 BD-CX100P(洗濯10kg・乾燥5.5kg・ヒーター)
価格は206,477円。乾燥はヒーターで、除湿は水冷除湿です。洗濯〜乾燥は約1,590Wh・約145分、水は約90Lです。洗剤の自動投入があり、扉は左右から選べます。大きさは幅638×奥行645×高さ1,039mmで、ヒートポンプの機種より奥行が7〜9cmほど短く、重さも約68kgと軽めです。
パナソニック NA-SD10UBL(洗濯10kg・乾燥5kg・ヒーター排気式)
価格は198,817円。乾燥は「低温風パワフル乾燥(ヒーター/排気式)」で、乾燥のときの水は0Lです。洗濯〜乾燥は1,980Wh・195分、水は65L。液体洗剤・柔軟剤の自動投入があります。扉は左開きです。大きさは幅639×奥行650×高さ1,010mm(ホースを含む)、重さは約65kgです。
アイリスオーヤマ HDK852Z(洗濯8kg・乾燥5kg・ヒーター)
価格は143,504円。洗濯8kgの機種ですが、乾燥は5kgまでできます。洗剤・柔軟剤の自動投入があります。洗濯〜乾燥は2,060Wh・236分です(水の量と、除湿のしかたは公式の資料で確かめられませんでした)。大きさは幅595×奥行652×高さ1,065mm、重さは81kg。扉の向きは、販売店の表示では左開きです。
シャープ ES-7S2(洗濯7kg・乾燥3.5kg・ヒーター)
価格は132,300円で、ドラム式9台のうちいちばん手ごろです。乾燥はヒーターで、除湿は水冷除湿、蒸気を外に出さない「無排気乾燥」です。洗濯〜乾燥は1,600Wh・約170分、水は80L。扉は左右から選べます。大きさは幅640×奥行600×高さ1,039mmで、ドラム式の中でいちばん奥行が短い機種です。一人暮らしで、置き場所の奥行に余裕がない人の候補になります。
縦型の6台
縦型の6台は、どれもヒーターで乾かす機種です。洗濯できる量の多い順に、11kgから8kgまで並べました。
シャープ ES-PT11L(洗濯11kg・乾燥6kg・ヒーター)
洗濯も乾燥も、縦型6台の中ではいちばん多く入ります。価格は227,700円。洗濯〜乾燥は2,200Wh・約220分、水は88L。洗濯のみの水は115Lで、お風呂の残り湯を使うと69Lになります。大きさは幅600×奥行650×高さ1,050mm、重さは約47kgです。
日立 BW-DX100M(洗濯10kg・乾燥5.5kg・ヒーター)
価格は197,596円。乾燥は「速乾ビート乾燥」で、除湿は水冷除湿です。洗濯〜乾燥は約2,030Wh・約195分、水は約126L。液体洗剤・柔軟剤の自動投入があります。大きさは幅610×奥行660×高さ1,105mm、重さは約55kgです。縦型で、洗剤を量る手間も減らしたい人に向いています。
東芝 AW-10VP4(洗濯10kg・乾燥5kg・ヒーター)
価格は152,586円。乾燥は、水冷除湿と外気仕上げを組み合わせた「ハイブリッド乾燥」です。東芝は「排気が少なく、お部屋に湿気がこもりにくい設計」と説明しています。洗濯〜乾燥は約2,450Wh・約170分、水は約110L。液体洗剤・柔軟剤の自動投入があります。大きさは幅637×奥行650×高さ1,042mm(ホースを含む)、重さは約56kgです。
シャープ ES-TX8L(洗濯8kg・乾燥4.5kg・ヒーター)
価格は154,000円。洗濯〜乾燥は1,800Wh・約170分、水は75Lで、縦型で乾燥までの水がいちばん少ない機種です。洗濯のみの水は83Lで、お風呂の残り湯を使うと49Lになります。大きさは幅600×奥行650×高さ1,025mm、重さは約44kgと、全15台でいちばん軽い機種です。
日立 BW-DV80M(洗濯8kg・乾燥4.5kg・ヒーター)
価格は153,192円。乾燥は「速乾ビート乾燥」で、除湿は水冷除湿です。洗濯〜乾燥は約1,720Wh・約175分、水は約103L。洗濯のみなら92L・28分です。大きさは幅610×奥行635×高さ1,040mm、重さは約52kgです。
東芝 AW-8VH4(洗濯8kg・乾燥4.5kg・ヒーター排気式)
価格は116,257円で、15台の中でいちばん手ごろです。乾燥は「水なし乾燥(排気タイプ)」で、乾燥のときに水を使いません。洗濯〜乾燥は約2,400Wh・約195分、水は約89Lです。大きさは幅600×奥行615×高さ1,021mm(ホースを含む)、重さは約46kg。乾燥は雨の日など、たまに使えれば十分という人の候補です。
運営者の場合:干す時間がなくなった、パナソニックのドラム式
わたしは、パナソニックのドラム式洗濯機を使っています。決め手は、乾燥機が付いていることでした。洗濯は毎日で、そのたびに乾燥まで回すので、服を干さなくてよくなりました。干していた時間がなくなったのが、いちばんの時短です。
ただ、全部を乾燥にかけているわけではなく、ブラジャーと外出着は乾燥機にかけていません。手入れは、フィルターの掃除を毎日、排水フィルターの掃除を2〜3日に1回しています。乾燥を使うぶんの電気代にも気をつけています。それから、乾燥が終わったら、すぐに取り出すようにしています。そのまま置いておくと、しわになってしまうからです。
これから買う人は、音、お手入れ、容量を、買う前に見ておくとよいと思います。
乾燥機能を使い始める前に
届いた日に乾燥まで回す前に、乾かせない衣類と、フィルターの手入れの場所は確かめておきたいところです。
乾燥に向かない衣類を確かめる
乾燥機能を使うと、干す・取り込む手間は減りますが、すべての衣類を乾かせるわけではありません。衣類の洗濯表示に「タンブル乾燥禁止」の記号がある物は、乾燥機にかけずに干します。
フィルターの手入れ
乾燥のあとは、フィルターに糸くずやほこりがたまります。手入れの場所と頻度は機種ごとに違うので、取扱説明書の「お手入れ」の欄で確かめておきます。手入れを続けやすい場所にフィルターがあるかも、機種選びの1つの目安です。
乾燥機を使わない日の干し方や、たたむ手間を減らす工夫は、次の記事で紹介しています。

まとめ
乾燥機付き洗濯機は、乾燥をどのくらい使うかで向く形が分かれます。毎日乾燥まで使うなら、水と電気の少ないヒートポンプのドラム式。雨の日やタオルだけなら、縦型や手ごろなヒーターのドラム式でも足ります。乾燥できる量は、洗濯できる量のおよそ半分が目安です。
候補を2〜3台に絞ったら、注文する前にメジャーを出して、洗濯機置き場の奥行と防水パンの大きさ、扉を開ける側に壁や棚がないかを測っておくと、届いてから置けないという失敗を避けやすくなります。

