冬の寒さ対策グッズ|一人暮らしの部屋を窓・足元・体から暖める選び方

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暖房をつけているのに、足先だけがいつまでも冷たい。窓のそばに行くと、ひんやりした空気が下りてくる。朝、布団から出るのがつらい。冬の部屋の寒さは、暖房の温度を上げるだけでは、なかなか解決しないものです。

賃貸の部屋では、窓を取り替えたり、壁に断熱材を入れたりする工事はできません。それでも、置くだけ・貼るだけ・着るだけの物を、寒さの原因に合わせて選べば、同じ暖房でも暖かさの感じ方は変わってきます。

売り場にはたくさんの商品が並んでいて、どれから買えばよいか迷うかもしれません。では、その寒さは、部屋のどこから来ているのでしょうか。


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部屋の寒さは「窓・足元・体」の3つで考える

部屋の寒さ対策は、次の3つの場所に分けると、選びやすくなります。

  • 窓: 外の冷たさが伝わり、暖かい空気が逃げていく所
  • 足元: 冷たい空気がたまり、床の冷たさが伝わる所
  • 体: 自分の体のまわり
部屋の寒さ対策を3つの場所に分けた図。窓は厚手で長いカーテン・断熱シート・すき間テープで冷気を入れない。足元はラグ・ルームシューズで床の冷たさを伝えない。体は着る毛布・電気毛布・ゆたんぽで体のそばを暖める
寒さ対策を窓・足元・体の3つの場所に分けて選ぶ

窓から、多くの熱が逃げている

部屋の中で、熱の出入りがいちばん大きいのは窓です。広島県は、冬に室内の暖かい空気の約50%が窓から外に逃げると説明しています。

窓のそばで冷やされた空気は、重くなって床のほうへ下りてきます。暖房をつけていても足元が寒いのは、この冷たい空気が床にたまるためです。

選ぶ順番は、窓 → 足元 → 体

3つのうち、まず手をつけたいのは窓です。熱が逃げる所をふさがないまま暖めても、暖かさが長持ちしません。次に足元、最後に体のまわり、という順番で考えます。

ただし、体のまわりを暖める物は、買ってすぐに効果を感じやすいのが利点です。「今夜から寒い」というときは、体のまわりから始めてもかまいません。

窓まわりの寒さ対策グッズ

窓まわりで手を入れられるのは、カーテン、ガラス、サッシやドアのすき間の3か所です。冷たい空気がどこから来ているかで、選ぶ物が変わります。

厚手で、床まで届く長さのカーテン

いちばん手軽なのは、カーテンを見直すことです。薄いカーテンや、丈が短くて下にすき間のあるカーテンは、窓からの冷たい空気をそのまま通してしまいます。

  • 生地が厚い物、裏地の付いた物を選ぶ
  • 丈は、床に届くくらいの長さにする(窓の下から冷たい空気が流れ込むのを防ぎます)
  • 幅は、窓の両わきが隠れるくらいにする
  • 夕方、暗くなる前に閉める

今のカーテンをそのまま使いたい場合は、カーテンの内側に取り付ける、断熱用のカーテンライナー(裏地のように足す布やシート)もあります。

窓に貼る断熱シート

窓ガラスに貼って、ガラスと部屋の間に空気の層を作るシートです。水で貼るタイプは、のりを使わないので、はがしやすくなっています。

買う前に、次の点を商品の説明で確かめてください。

  • 自分の部屋の窓ガラスに使えるか(針金の入ったガラス、2枚重ねのガラス、表面がでこぼこしたガラスには使えない商品があります)
  • はがしたあとに、のりが残らないか
  • 窓の大きさに合うか(貼る前に、窓の幅と高さを測っておきます)

賃貸の部屋では、退去のときに元の状態に戻す必要があります。心配なときは、貼る前に管理会社や大家さんに確かめておくと安心です。

ニトムズの断熱シート(E1531)は、3層のポリエチレンでできた厚さ約3.5mmのシートで、1枚は幅90cm×長さ1.8mです。はさみやカッターで窓の大きさに合わせて切り、霧吹きで水をかけたガラスに貼ります。窓ガラスの屋外側や、ストーブなど火のそばには使えません。

すき間テープ

窓や玄関のドアのすき間から、冷たい風が入ってくることがあります。そのすき間は、サッシやドアの枠にすき間テープを貼ってふさぎます。

  • 手をかざして、風を感じる所を探してから貼る
  • テープが厚すぎると、窓やドアが閉まりにくくなる。すき間の幅に合った厚さを選ぶ
  • 貼る前に、貼る所のほこりと水気を拭き取る

こちらも、はがしたときに跡が残りにくい物が向いています。

エチレンプロピレンゴムの隙間テープ(5m)は、中が空洞の作りで、すき間が2〜6mmくらいの所に向いています。5mは2.5mが2本で届くため、貼る所の長さを測ってから切り分けます。テープの先は針で留めて送られてくるので、開けるときは針で指を刺さないよう、ゆっくりほどくとよいです。

足元の寒さ対策グッズ

足元の冷えには、床の冷たさを敷く物でさえぎる、履く物で守る、電気で床を暖める、という3通りの手があります。長くいる場所が決まっているなら、そこだけ整えれば足ります。

ラグ・マット

フローリングの床は、冬になると冷たくなります。ラグを1枚敷くだけで、足の裏に伝わる冷たさがやわらぎます。

  • 毛足のある物や、厚みのある物を選ぶ
  • 机の下やソファの前など、長くいる場所に敷く
  • ラグの下に、断熱用のシートを敷く方法もある
  • 洗える物を選ぶと、手入れがしやすい

部屋全体に敷く必要はありません。自分が座る場所、立つ場所だけで十分です。

タンスのゲンの洗えるラグは、フランネルの生地に約5mmのウレタンを重ねた、厚さ約9mmのラグです。家の洗濯機で丸洗いでき、ホットカーペットや床暖房の上にも敷けます。床の材質によっては色移りやべたつきが出ることがあるので、ときどき敷く場所をずらしておくとよいです。

ルームシューズ・厚手の靴下

足元なら、まず履く物を変えてみるのが早道です。足首まで包む形のルームシューズや、厚手の靴下は、床からの冷たさを直接さえぎります。

台所や洗面所など、ラグを敷きにくい場所に立つときにも役立ちます。すべりやすい床では、底にすべり止めの付いた物を選びましょう。

ホットカーペット・小さな電気マット

床そのものを暖めたいときは、ホットカーペットがあります。机の下に置く小さな電気マットや、足を入れるタイプの足元用のヒーターもあります。

電気を使う物は、使う時間が長くなると電気代がかかります。消費電力は、商品の説明に「W(ワット)」で書かれています。同じ種類の物なら、この数字が小さいほうが、電気代は少なくて済みます。切り忘れを防ぐタイマーが付いているかも、見ておきたい点です。

冬の電気代を抑える暖房の使い方は、次の記事で紹介しています。

冬の電気代の節約|一人暮らしのエアコン暖房を無理なく見直すコツ
冬の電気代の節約を、一人暮らしのエアコン暖房を中心に解説。設定温度・使う時間・フィルター掃除の見直しと、資源エネルギー庁の試算による節約額の目安、暖かさを逃がさない工夫、平日の1日に当てはめた使い方の例、我慢しすぎないための注意をまとめました。

体を暖める寒さ対策グッズ

部屋全体を暖めるより、自分の体のまわりだけを暖めるほうが、使うエネルギーは少なくて済みます。一人暮らしの部屋では、特に取り入れやすい方法です。

着る毛布

毛布の素材でできた、羽織って着る上着です。電気を使わないので、電気代がかからず、コードを気にせず動けます。

  • 丈: 長い物は足まで暖かい反面、歩くときにすそを踏みやすくなります。家事をするなら、ひざ下くらいまでの丈が動きやすくなります
  • 前の留め方: ボタンやファスナーで留める物は、動いてもはだけにくくなります
  • 袖口: しぼってある物は、洗い物のときに濡れにくくなります
  • 洗濯: 家の洗濯機で洗えるかを確かめます

LOWYAのグルーニーは、S(ショート)とM(ミドル)の2つの大きさがある着る毛布で、寸法はSが幅65×奥行135cm、Mが幅70×奥行145cmです。左右にポケットがあり、静電気を減らす加工もされています。着たまま火を扱うのには向かないので、ガスコンロで料理をするときは脱いでおきます。

電気毛布

布団に敷いたり、ひざに掛けたりして使います。体に近い所を暖めるので、部屋全体を暖める暖房に比べて、消費電力が小さいのが特長です。

  • 種類: 敷くタイプ、掛けるタイプ、どちらにも使えるタイプがあります。ひざ掛けとして使う小さな物もあります
  • 洗濯: コントローラーを外して、丸ごと洗える物が手入れしやすくなります
  • タイマー: 切り忘れを防ぐタイマーが付いているかを確かめます
  • 温度の調節: 細かく調節できる物を選びます

部屋の中を動きながら使うならコードのない着る毛布、座って過ごす時間や布団を暖めるのに使うなら電気毛布、と使い分けられます。使い方には、あとで説明する注意があります。寝るときに使う場合は、必ず確かめてください。

椙山紡織のSB-S103は、約140×80cmの敷くタイプの電気毛布で、消費電力は55Wです。表面の温度は、「強」で約52℃、「弱」で約23℃になります。電源側のコードは約1.9mなので、コンセントから布団までの距離も測っておくと確実です。

ゆたんぽ

お湯を入れるだけの昔からある道具で、電気を使わずに布団の中を暖められます。

  • 素材: プラスチック、ゴム、金属などがあります。使えるお湯の温度や入れる量は、素材と商品によって違います
  • カバー: 専用のカバーが付いている物を選びます
  • 大きさ: 大きいほど冷めにくくなりますが、お湯を沸かす量も増えます

お湯を沸かす手間をなくした、充電して使う物もあります。

スタンダードボトルの湯たんぽは、ポリ塩化ビニルでできた約20×32cmの本体に、お湯が約1.5Lまで入ります。付いてくるアクリルのカバーは、洗濯表示に従って手洗いする物です。

手間と予算で選ぶ3つの組み合わせ

全部を一度にそろえる必要はありません。かけられる手間と予算に合わせて、次の3つの段階で考えると、買いすぎを防げます。

まず、買わずにできること

  • 暗くなる前にカーテンを閉める
  • ベッドや机を、窓から少し離す(窓のそばは、冷たい空気が下りてくる場所です)
  • 首・手首・足首を出さない服装にする
  • 使っていない部屋のドアを閉めて、暖める広さを小さくする

少しだけ買い足す

  • すき間テープで、風の入る所をふさぐ
  • ルームシューズや厚手の靴下で、足元を守る
  • 着る毛布を1枚用意する

しっかり整える

  • 窓に断熱シートを貼り、カーテンを厚手で長い物に替える
  • 長くいる場所にラグを敷く
  • 電気毛布やゆたんぽで、布団に入る前の寒さをやわらげる

「買わずにできること」を試してから、足りない所だけを買い足すと、使わない物が増えずに済みます。

寒さ対策を、手間と予算で3つの段階に分けた図。1は買わずにできること。暗くなる前にカーテンを閉める、ベッドや机を窓から少し離す、首・手首・足首を出さない服装にする、使っていない部屋のドアを閉める。2は少しだけ買い足す。すき間テープで風の入る所をふさぐ、ルームシューズや厚手の靴下、着る毛布を1枚。3はしっかり整える。窓に断熱シートを貼り、カーテンを厚手で長い物に替える、長くいる場所にラグを敷く、電気毛布やゆたんぽで布団に入る前の寒さをやわらげる。買わずにできることを試してから、足りない所だけを買い足す
買わずにできることから、3つの段階で考える

安全に使うために

体を暖めるグッズは、使い方を誤ると、やけどや火災につながることがあります。買う前に、次の点を知っておいてください。

低温やけどに気をつける

低温やけどは、熱いと感じないくらいの温度の物に、皮膚が長い時間触れ続けることで起こるやけどです。製品の事故を調べている NITE(製品評価技術基盤機構)は、ゆたんぽ、電気あんか、電気毛布、使い捨てカイロなどで起こりやすいとして、注意を呼びかけています。

NITEによると、44℃では3〜4時間以上、46℃では30分〜1時間、50℃では2〜3分で、低温やけどになるといわれています(個人差があります)。見た目は軽くても、皮膚の深い所まで傷んでいることがあるため、やけどをしたときは、早めに医師の診察を受けるよう呼びかけています。

  • 電気毛布: 寝る前に布団を暖めておき、寝ている間はスイッチを切るか、目盛りをいちばん低くする
  • ゆたんぽ: カバーで包んでいても、低温やけどのおそれがあります。寝る前に布団を暖めたら、布団から出して寝る(消費者庁も同じようにすすめています)
  • 使い捨てカイロ: 肌に直接当てない。同じ所に長く当て続けない。寝るときには使わない
低温やけどを防ぐ使い方の図。1は低温やけどになる目安。44℃では3〜4時間以上、46℃では30分〜1時間、50℃では2〜3分で、低温やけどになるといわれる。個人差がある。2は電気毛布。寝る前に布団を暖めておき、寝ている間はスイッチを切るか、目盛りをいちばん低くする。3はゆたんぽ。カバーで包んでいても低温やけどのおそれがある。寝る前に布団を暖めたら、布団から出して寝る。4は使い捨てカイロ。肌に直接当てない。同じ所に長く当て続けない。寝るときには使わない。やけどをしたら、見た目が軽くても早めに医師の診察を。出どころはNITE(製品評価技術基盤機構)
低温やけどの目安と、電気毛布・ゆたんぽ・カイロの使い方

電気ストーブのまわりに物を置かない

足元を暖めるために、小さな電気ストーブを使う人もいるかもしれません。NITEの発表では、電気を使う暖房器具やゆたんぽなどの事故のうち、いちばん多かったのが電気ストーブでした。衣類や布団が触れて、火災になった例が報告されています。

  • まわりに、洗濯物、布団、カーテン、紙などの燃えやすい物を置かない
  • 洗濯物を乾かすために使わない
  • 寝るときや、部屋を離れるときは、スイッチを切る
  • 変なにおいや音など、いつもと違うと感じたら、すぐに使うのをやめる

コードとコンセント

電気を使う物を増やすと、1つのコンセントに多くの器具をつなぎがちです。延長コードやテーブルタップには、使える電力の上限があります。上限は、タップに「合計1500Wまで」のように書かれています。コードを束ねたまま使ったり、家具で踏んだりしないようにしましょう。

買う前に確かめたいこと

大きさや手入れのしかたは、届いてから気づいても取り替えにくいものです。注文の前に、下の項目に答えられるかを見ておくと、買ってからの「しまった」が減ります。

  • どの場所の寒さを減らしたいのか(窓・足元・体)
  • 賃貸の部屋で使えるか(はがせるか、穴を開けずに済むか)
  • 置く場所、敷く場所の大きさを測ったか
  • 洗える物か、手入れのしかたはどうか
  • 電気を使う物は、消費電力とタイマーの有無
  • 冬が終わったあと、しまっておく場所があるか

最後の「しまう場所」は、見落としがちです。ラグや電気毛布、着る毛布は、暖かい季節には場所を取ります。たためる物、圧縮して小さくできる物を選ぶと、収納の少ない部屋でも持ちやすくなります。

寒さ対策のグッズは、暖房にかかる電気代やガス代を抑える助けにもなります。電気やガスの契約など、毎月決まってかかるお金の見直し方は、次の記事で紹介しています。

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まとめ

寒さのもとは、窓・足元・体の3つに分けると見つけやすくなります。暖房の温度を上げる前に、窓から逃げる熱をふさぎ、足元の冷たさを止め、それでも寒い分を体のそばで暖める。電気毛布やゆたんぽは、寝ている間の低温やけどに気をつけて使ってください。

見落としやすいのは窓ガラスの種類で、針金の入ったガラスや2枚重ねのガラスには使えない断熱シートもあります。


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